ブログ

Project-K NEW HCR?TCR?HCS?TCS????ナニソレ!

Project-K オリジナルカーボンホイールの ハイエンドモデルを ブラッシュアップ

 

先ずは、ホイールメーカー的な書き方をしてみましょうかw

***************************

5032TCR+6028HCR

 

従来の 5028HCRに対し、駆動効率および高速域での運動性能を高めたモデルに変更

フロントを28mm幅→32mm幅とし、タイヤを装着した状態での空力を改善

リヤはリム幅の変更は無いが 50㎜ハイト→60㎜ハイトとする事で、より高速化に対応

その上で、後輪を21Hから24H(2:1)とスポーク数を増やす事で 駆動伝達率およびホイール剛性を高める事に成功

これにより、従来の5028HCR 比べ高速域での 約20%の効率化を達成した

 

ホイール重量 1390g

シマノ11/12S 対応 *オプション Campagnyolo N3W・SRAM XDR 有

価格 198,000-

***************************

更に High Strength モデルとして

5032TCS+6028HCS を追加

ロードレースで勝利を掴む為のホイール 

 

5032TCR+6028HCRの基本性能を踏襲しつつ、より高出力に対応できる高剛性モデルが登場

リムの積層を変更する事により撓みをおさえ、より高出力時の加速力に変換する事が可能になった

5032TCR+6028HCR 対比で 約10%の高剛性可 を実現

 

ホイール重量 1490g

シマノ11/12S 対応 *オプション Campagnyolo N3W・SRAM XDR 有

価格 198,000-

***************************
 

と言うのが、メーカー的書き方なんだけれど・・・・・・

Project-K はホイールメーカーじゃ無いんで・・・・・・

 

で、自転車屋として 、何を考えてどうやってるのか・・・が、ココから

 

従来の 5028HCR や 8828TCR に使用していたハブを より駆動効率の高効率化出来るモデルに変更しました。

先ずは、単純に リヤハブのスポーク本数を増やします。

これまでは、フロント・リヤ 共に 21本(2:1)のハブを使用していましたが

それを、フロント 21本(2:1) リヤ24本(2:1)に変更

これにより、フリー側スポークが 14本から16本になります。

純粋に駆動時に関わるスポークの本数が増える と言う事はハブからリムへの駆動力の伝達効率が上がる と言う事です

ザックリ 14% 駆動効率が上昇するハズ

 

従来の 21H (2:1)リヤハブ

新型 24H(2:1)リヤハブ
 

更に、ここ半年 テストしてきた 外幅32mmのワイドリムを フロントに採用します。
太いよね~~
外幅 32mm 内幅25mm のフックド リム(チューブレス レディー対応) です。

ん??? フックド?? フックレスじゃないの? と思う人も居るかも? ですが

実際に 内幅25mmのフックレスリムもテストしていました。

ですが、フックレスリムの採用は見送りです。

理由は、使用できるタイヤのバリエーションが限られ過ぎる と言う事。

現状では、内幅25mmのリムは 正式には30C以上の太さのタイヤ と成りますし、

28Cをチューブレスレディーで組み付けて耐圧テストを行うと

5気圧でもタイヤが外れます。 クリンチャーだと4.5気圧でヤバイ

これは、マダマダ実用上の課題(タイヤの太さに対する認識)があるね。。。。

って事で、フックレスを諦め フックド リムにしています。

*現在 32mmフックドリムでMichelin POWER CUP TLR 700X25C(旧ETORT)を フロント4Barで使用中

 

外幅32mm 内幅25mmのリムに 現行28Cタイヤを取り付けると ホボ”ツライチ” になります。

これ・・空力的に良さそうじゃ無いですか。

なら低いリムハイトより高ハイトの方が良さそうだよね?


ん????後輪は 外幅28mm 内幅21mmのフックレスリムが一押しですよ。

だって軽いもん。軽さは正義だよね。
今回 展示サンプル用として制作した物は、

フロント 50㎜ハイト 32mm幅 フックドリムのカーボンスポークなので

5032TCR

リヤ 60㎜ハイト 28mm幅 フックレスリム カーボンスポーク

6028HCR
え~~ このリムハイト選択理由は 平坦高速向け の設定です。房総の横風も考えてます。

重量的には

フロントは超ワイドリムなのでチョットリムが重く

ホイール 630g リム 440g

リヤは 新型ハブ(24H)&60mmハイトなので

ホイール 760g リム 460g

です。

これまで5028HCR(50㎜ハイト 28mm幅 フックレスリム)は

フロント 590g リム 400g

リヤ   690g リム 400gなので、、、、、

 

ハブ自体は若干軽くなったんですよ。リヤなんてスポーク3本増えてるし

当然 今後はこのハブで他のリムハイトも当然作れます。

 

そして、今回更に高剛性なホイールを追加します。

シリーズ名としては 末尾 S = strength  強・力・迫力  等を意味します

リムを より剛性の高い物にしたモデルです。

ざっくり 10%程度の剛性UPになります。

まぁ、、、積層増やしたんですけどね。その分重くなりますけどね。。。

今回作った 展示サンプルは

フロント 50㎜ハイト 32mm幅 フックドリムのカーボンスポークなので

5032TCS

ホイール 690g リム 500g


リヤ 60㎜ハイト 28mm幅 フックレスリム カーボンスポーク

6028HCS
ホイール 800g リム 500g

そうです。同じハブ 同じスポーク でリム剛性を上げる という方法です。


当然 ホイールの剛性が上がりリム重量が増えると 低速での踏み出しは重く感じるかもしれません。

それはデメリット として感じるかもしれません。

では、なぜ Sシリーズを作る事にしたのか? です。

 

これまでのホイールは、基本として長距離を最後まで楽しく走りきる を基本コンセプトにしています。

その為、若干駆動効率落ちても、反発少なく疲れにくい を考えています。

その反面、高トルクで加減速を繰り返すような場合、ホイールの撓みがあり 出て行かない感じが有ると言われていました。

例えば、ゴールスプリントとかね。

集団内で走るには全く問題なく脚も残るけど、最後のスプリントでチョット タルイ感じがする と。

 

それに対応する為のSシリーズ

ホイールの撓みを抑え、高トルクでの加速に対応した作りの為、高トルクでの伸び感がでます。

簡単に言えば、レース仕様 です。

ただし、、、ココで言っている高トルクって、イメージ的には 600w以上の話

踏み切る脚力が無いと、短距離は良いけれど長距離になった時に脚に来て 進まない と成る可能性も有ります。

大雑把なイメージですが

Rシリーズは 長距離用   もしくはレースに使用するならば FTP300w以下の方

Sシリーズは 短距離用   レース等に使用するのであればFTP300w以上の方向け

位のイメージでいてもらえると良いのかも

ゼッタイ! では無いですからね。

数字を出すとソレが絶対 の基準 って思う人が出てくるのがイヤなんですけど

何も書かないと、ソレはソレで判らない と言われそうで。

 

私 (店長)は間違えなく Rシリーズです。

今は ロードが 4532TCR(テスト用)+ 5028HLC や 5028HCR

TTバイクも 6028HLD +8828TRD で、高剛性リムは 合わないです。

なんせ 私 FTP180w ピークパワー 900wなのでw

 

 

 


過去の記事

全て見る